インタビュー: パリ校卒業生 市田裕司
軽井沢の豊かな緑の中に佇む、開放感あふれる瀟洒な建物。店内に入れば、ショーケースには宝石のように美しいケーキや総菜、パンが並び、訪れる人の歓声を誘います。
写真提供 : 首相官邸広報室
世界中が注目するスポーツの祭典と言えばオリンピック。来年はリオデジャネイロ、そして2020年には東京へとその聖火が受け継がれます。ホスト国、日本では世界各国のゲストを迎える整備が各方面で始まりました。ル・コルドン・ブルー・ジャパンは、シドニー、リオデジャネイロに続き、フランス料理とホスピタリティ教育のエキスパートとして東京オリンピックに協力します。
国を上げての歴史的イベント、オリンピック。そこに優れた調理技術とホスピタリティで華を添えたのがル・コルドン・ブルー・オーストラリアでした。シドニー校はサウスウェールズ州政府の依頼を受けてオリンピックに向けた料理トレーニングを実施。コンテンポラリーなオーストラリア料理の誕生に大きく寄与しました。
開催中は50カ国を超える国籍をもつ生徒たちが各国のル・コルドン・ブルーからシドニーに集結。シェフやボランティアから構成される500人のチームが一日あたり1万5千食を提供しました。
シドニー校につづき、2016年初旬に開校予定のブラジル校はリオデジャネイロ州政府の期待に応えます。「ル・コルドン・ブルーの開校はオリンピックにおけるマンパワーの確保に留まらず、今後リオデジャネイロ経済の大きな原動力になるでしょう」と州経済担当大臣談。 公共職能教育機関「FAETEC」と協力して、貧困地区の恵まれない階層の社会復帰プログラムを支援、奨学生の受け入れを行います。異なるバックグラウンドを持ったあらゆる社会層の人々を巻き込んだリオデジャネイロオリンピック。社会全体の活性化に大きな貢献を期待されるこの新たな試みは今世界の注目を集めています。
過去最大の規模となる2020年の東京オリンピック。ル・コルドン・ブルー・ジャパンは、グローバルスタンダードに見合った質の高い労働力を創出します。日本校では現在25カ国を超える生徒が学んでいます。卒業生は、和食の魅力、日本のホスピタリティ“おもてなし”を世界に伝えるアンバサダー、即戦力として活躍するでしょう。
さらに大学との提携により学士、博士学位マスタープログラムを導入。これにより、国際的規模のイベントの需要に応えるホスピタリティのプロフェッショナル育成が実現します。優れた人材を排出し、ガストロノミーとホスピタリティ、マネージメントのリーディングカンパニーとして次世代のプロフェッショナルを育てていきます。
東京オリンピックのヴィジョンは、『個々が最善を尽くし、多様性を認めながら一つとなり未来へと繋がる』。まさにル・コルドン・ブルーのヴィジョンの一つ。世界に広がる30万人を超える卒業生のネットワークを最大限に生かし、日本校の活躍はこれまでにない広がりを見せるでしょう。
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