インタビュー: パリ校卒業生 市田裕司
軽井沢の豊かな緑の中に佇む、開放感あふれる瀟洒な建物。店内に入れば、ショーケースには宝石のように美しいケーキや総菜、パンが並び、訪れる人の歓声を誘います。
まるで欧米のお宅のように瀟洒なキッチンで開かれる、千葉県君津市のパン教室「poco a poco」。「家庭のオーブンで作る本当に美味しいパン作り」を学びに毎月30人以上が参加するという人気の教室です。焼き上がるパンはフォトジェニックで美しく、添えられるスープは滋味豊か。主宰する金高哉子さんは、2017年に東京校でパンディプロムを取得、そのすぐ後に「poco a poco」をオープンしました。
大手化粧品会社の営業職として活躍してきた金高さんは、体調を崩したことをきっかけに自分の可能性を新しい世界で試したいと思うようになりました。いくつか習い事を経験した中で、最もその魅力にはまったのがパン作り。「美味しいパンを作るには自己流ではなく、習わないと難しい」と、パン教室の需要を感じたことから、技術を身につけ、自宅でパン教室を開くことを決意します。通信講座や教室で資格やライセンスを着々と得ながらも、「本物の技術を学び自信をつけることが、今後のキャリアに必ずプラスになる」という気持ちから、ル・コルドン・ブルーの扉を叩きました。
これぞプロの世界というレシピ、技術はもちろん、パン作りには「愛」が必要だというシェフ、情熱ある仲間たち。すべてから多くの刺激を受けた1年間はかけがえのない宝物になったと金高さんは振り返ります。現在は週5日の教室に加え、月1度の出張レッスンと大忙しの毎日。「スープも学べるフォトジェニックな」というユニークな惹句がついたパン教室は、丁寧な指導やパンの美味しさだけでなく、レッスン後のランチや撮影タイムも好評だといいます。すべては金高さんがこれまでに積み上げてきた経験と戦略の賜物です。
「大人になっても夢を持てるって素敵なこと。その夢に向かっていくことが楽しい」という金高さん。今後はもっと沢山の生徒に来てもらい、レッスン内容も進化させて行きたいと、さらに広がる夢に向けて走り続けます。
Q. ル・コルドン・ブルーを選んでよかったことは?
歴史あるル・コルドン・ブルーで本格的な製パン技術を学んだ経験が、今の私の自信に繋がっています。シェフだけでなく、スタッフ、アシスタント、通訳の皆さんがそれぞれの立場でサポートしてくれたことに、とても感謝しています。
Q. ル・コルドン・ブルーでの経験が今の仕事にどう活かされていますか?
試験で数種のパンを作る計画表の作成に苦戦しましたが、その経験が現在の出張パン教室や2種類のパンを作るダブルレッスンなどにとても役立っています。家庭用オーブンでは難しいことも多いですが、ル・コルドン・ブルーで習った製パンをベースに家庭用製パンにアレンジし、楽しくレッスンをしています。
Q. これからル・コルドン・ブルーで学ぼうと思っている人へメッセージをお願いします
本格的な設備環境の中で一流のシェフから技術を学ぶことは、今後の人生においてもとても貴重な経験になると思います。「夢」は大人になってからでも持つことができ、人生を充実したものにしてくれます。皆様も「夢」を叶えるために学ぶ楽しさを実感してください。
2020/03/17
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