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ル・コルドン・ブルー・ニュース 07/27/2010
ル・コルドン・ブルー同窓会日本支部名誉会長
シャンソン歌手 石井好子さんが死去
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心からご冥福をお祈り申し上げます

日本のシャンソンの草分けであり、また、同時にエッセイストとしても活躍された石井好子さんが、去る8月17日にお亡くなりになりました。

石井好子さんは、現在の東京芸術大学の声楽科を卒業、戦後間もない1952年にシャンソンの勉強のために渡仏。
1954年までの2年間をシャンソン歌手としてフランスで過ごし、また、パリのル・コルドン・ブルーにも料理の勉強に訪れていらっしゃいました。

帰国後、フランスでの料理にまつわる思い出を「暮らしの手帖」で1960年より連載、このエッセイをまとめて、1963年に「巴里の空の下オムレツのにおいが流れる」が単行本として発行され、この年の第11回日本エッセイスト・クラブ賞を受賞します。

日本航空の最初の国際線が飛んだのが1954年ですから、まだ多くの日本人が訪れることもなかった1950年代のパリでの石井さんの生活や料理にまつわるエピソードが、生き生きと描かれています。
エッセイの中では、この時代のル・コルドン・ブルーパリ校での授業の様子もうかがい知ることができます。ル・コルドン・ブルーというパリの料理学校の存在を、日本で広く知らしめたのも石井好子さんのこの「巴里の空の下オムレツのにおいが流れる」でありました。

現在はネットで検索すれば、世界中のありとあらゆる情報がいとも簡単に手に入ってしまう時代ですが、写真も何もないことが、かえって想像力をかきたて、この本を読みながら憧れのパリの様子やフランス料理について思い浮かべていた読者も非常に多かったのではないでしょうか?

「巴里の空の下オムレツのにおいが流れる」は、出版以来一度も途絶えることなく、40年以上版を重ねている料理エッセイの名著であり、ベストセラーです。
また、6年前には、このエッセイに掲載されているレシピを写真入りで再現した「巴里の空の下オムレツのにおいが流れる レシピ版」も発行されています。

Yoshiko Ishii BookYoshiko Ishii Recipes Book

今でもまったく色褪せないちょっとレトロな素敵な表紙のこの本、ぜひあらためてお読みになってはいかがでしょうか?

ル・コルドン・ブルー同窓会日本支部は、その設立当初より、石井好子様に名誉会長に就任いただき、大変お世話になりました。
心からご冥福をお祈り申し上げます。

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